あなたのメールは覗かれている? 失業保険.comメルマガ

■ 第36回 あなたのメールは覗かれている?

あなたは、

会社からメールアドレスを

もらっているでしょうか?

 

そのメールアドレスを、

私用に使ってしまうことはありますか?

実は私用メール中
実は私用メール中

私は退職関係のサイトを

運営している関係上、

多くの問い合わせメールをいただきます。

 

その中には、

明らかに会社のアドレスから

送られたメールもあります。

 

「ABC@123.co.jp」とかですね。

 

そういう問い合わせには

「個人のメールアドレスをお知らせください」

と依頼します。

 

なぜでしょうか。

 

会社は、

あなたのメールを

覗き見しているかも知れないからです。

 

「そんなの、個人情報の侵害じゃないですか!」

と腹を立てるかも知れません。

 

しかし、実はこれは違法ではないのです。

 

・事前に

「メールは必要な場合はチェックするよ」

と周知しておくこと

 

・メールをチェックする目的が

正当であること

(職務規程違反の疑いがあるなど)

 

・メールをチェックする手続が

正当であること

(人事担当者立会いの元でやるなど)

などの条件を満たせば、

会社が社員のメールを見ることは

全く違法ではありません。

 

他にも微妙な判断基準がありますが、

カットします。
(興味がある方は、

「東京地方裁判所の2001年12月3日の判例」

をご覧ください)

こっそり部下のメールをチェックする上司
こっそり部下のメールをチェックする上司

何が怖いかというと、

「社員のメールは見て当然」

と思っている会社が多いことです。

 

上の裁判の結論だけが

一人歩きしたせいかは知りません。

 

ですが、

「条件つきOK」を

「無条件OK」

と考えている会社が

非常に多いのは事実です。

 

自分が勤めている会社が

勝手にメールを見ているかどうか・・・

 

それは、

経営の中枢近くにでもいないと分かりません。

 

しかし、

「メールは覗き見される可能性がある」

以上、

会社のメールで退職の相談をするのは

「手の内を自分からさらしている」

ことに他なりません。

 

また、転職サイトに登録して

スカウトメールを受け取るなど論外です。

 

「いい会社があったら転職しよう」

ぐらいに考えていたのが目をつけられ、

再就職先も見つからない内に

辞めるはめになるかも知れません。

 

今はいくらでも

フリーのメールアドレスが手に入ります。

 

会社のアドレスを使って私用メール・・・

リスクだけ高くて何のメリットもありません。

私用メールを説教されるの図
私用メールを説教されるの図

 


関連記事:

会社で私用メール


 

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■ 編集後記
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今回の話を書いていて、

思い出したことがあります。

 

私が以前に勤務していた会社で、

連休明けに突然来なくなった社員がいました。

 

そのまま退職していってしまったのですが、

私が業務データを整理するはめに・・・

 

そのとき、メールの送信履歴に、

「企業への売込みメール」

を見つけました。

 

送信元は、

やっぱり会社のメールアドレスでした。

 

「会社から与えられたメールアドレスで

転職活動を行う人」

を、雇いたいと思う会社があるのかどうか・・・

 

私はノーコメントにしておきます・・・

 

それにしても、いきなり辞めないで欲しい・・・

引き継ぎなしで

仕事内容を再現するのは

本当に大変だったのです。