■第41回 カリスマの正体
このメルマガでは
ほとんど触れていませんが、
私の本業は、
退職ノウハウの情報販売です。
売りっぱなし・・・ではなく、
購入者の方の相談を日々受けています。
結果として、
多くの会社の内実を知ることにもなります。
ほとんどの相談者の方は
勤務先名は言われませんが
(こちらも聞きません)
中には社名を教えてくださる方もいます。
意外なのは、
いわゆる「カリスマ社長」
の下で働いている方が多いということです。
つまり、
世間でいう「カリスマ社長」
の下で働いている人に、
【会社を辞めたがっている人】
が多いという事実があるのです。
今日は、
そういった某会社で
働いていた人から聞いたお話。
その会社の社長は、
雑誌の取材を多く受け、
本まで出している有名経営者。
しかし、その実態は、こんなんでした↓
・退職者が毎月止まらない
・残業まみれ(手当なし)、休日月2日
・パワハラは日常茶飯事
・休んだら罵倒三昧。
・パワハラ・罵倒するのは当のカリスマ社長
社長が書いた本や、取材されたテレビを見て、
その社長の下で働きたい、
と入社してきた社員は、
その実態とのあまりのギャップに
大きなショックを受け、
短期間で退職していくことが多いとか。
メディアに乗った社長のイメージを
そのまま信じるのも、
純粋過ぎて心配になります。
しかし、
入ってくる社員は若い人が多いですから、
そうしたことを見抜けないのも
仕方ないのかも知れません。
在籍社員の平均年齢が20代という時点で、
なかなかのブラック企業臭が
漂っているのですが。
結果として、
入社前に抱いていたイメージと
入社後の労働環境の落差が酷すぎて、
新入社員の精神状態は
悪化の一途をたどります。
このように、
メディアで派手に取り上げられた会社も、
内実はボロボロ、ということは
当たり前のようにあります。
実際、有名企業に勤めているからといって
社員が幸福とは限りません。
マスコミは利益が上がっている会社を
取材するわけではありません。
ニュースバリューのある会社を
報道するのです。
しかし、いったん祭り上げられた社長は
外面をとりつくろうのに必死になるようです。
従業員にとんでもない無理をさせて
会社を成長させる位は、
当たり前にやります。
当然、会社は儲かります。
が、中で働いている社員は疲労困憊になります。
日々、パワハラや
常軌を逸した労働時間で疲弊していくからです。
毎月、社員の5%超が逃げている会社まで
あるぐらいです。
いつでも求人しています。
そのへんのオッサンがやっている
中小企業ではありません。
マスコミで
「カリスマ経営者」
「○○業界の風雲児」
と呼ばれる社長が率いる会社です。
そのカリスマ社長から、
パワハラを受け続けるのですから、
社長にあこがれて入社した社員には、
かなりの精神的ショックのようです。
イメージで就職先を選ぶのがどれほど危険か、
お分かりいただけると思います。
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■編集後記
ブラック企業からやっと脱出して、
再就職した先がまたブラック企業ではたまりません。
ブラック企業に引っかからないためには、
事前に見極めが必要になります。
指針を示してくれるサイトがあるので
ご紹介しておきます。
http://www.geocities.jp/spoichi/050725black.html
ふざけているようなノリですが、
書いてあることは割と真実なのが怖いです。