１．パナソニック日置工場８割が再就職決まらず
鹿児島件日置市にある
パナソニックの工場閉鎖に伴い、
退職した方の8割が
再就職先が未定という報道がされています。
8割が再就職未定と聞くと
悲惨過ぎる状況を想像してしまいますが、
退職したのは3月末ですので、3週間前のことです。
わずか3週間で2割の方がすでに再就職先を決めている、
というと逆に悲壮感が漂いません。
もっとも、ほとんどの方は
在職中に再就職先を決めていたとは思いますが。
タイトルのニュアンスをそのまま鵜呑みにすると、
内容との乖離を感じる記事です。
ニュースのタイトルというのは
人目を惹かなければ意味がない、
という事情があるので仕方ないのかも知れませんが・・・
以下、日テレニュース24からの引用記事です。
パナソニック日置工場８割が再就職決まらず
（鹿児島県）
日置市にあるパナソニック日置工場の閉鎖問題で、
県や市など関係機関による合同対策会議が開かれた。
先月末で早期退職した１８２人の従業員のうち
８割の再就職が決まっておらず、
関係機関では、雇用保険（失業保険）の受給期間に
できるだけ多くの人が再就職できるよう支援していく方針。
パナソニックの日置工場は２年後を目途に閉鎖する方針で、
従業員約６００人のうち、１８２人が先月末までに早期退職している。
会議では早期退職者１８２人のうち、
約２割にあたる３４人の再就職が決まったことが報告された。
関係機関では、引き続き連携して
残る８割の人たちが雇用保険（失業保険）の受給期間に
再就職できるよう再就職を支援していく方針。
一方、パナソニック側は現在、
製品を購入している会社に対し、
今後どの程度の発注があるか回答を求めていて、
それを踏まえて９月末までに生産計画を決める予定という。
日置市・宮路高光市長は
「関連企業の人も
９月までは大きな仕事量は変わらないと思っているが、
次の時が難しい雇用体制に突入するのではないかと思っている」
と話した。
次の会議は１０月頃を予定。
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２．工場閉鎖は、周りも巻き込む
今回のように、
大規模工場が閉鎖されると、
その影響は多岐に及びます。
大規模工場の周りには、
労働者をターゲットにしたサービスが
たくさんあるからです。
労働者のための賃貸住宅、
生活用品を売るスーパー、
労働者に対する娯楽産業などです。
工場が閉鎖されると、
職を失うのは労働者ばかりではありません。
この工場に勤める労働者を
ターゲットに商売をしていた人も、
甚大な打撃を受けることになります。
賃貸住宅のローンを支払えなくなる家主さんもいれば、
売上が激減して商売を続けられなくなるスーパーも出てくるでしょう。
このように、大きな雇用を生み出している施設が閉鎖されると、
地域一帯に多きな経済的悪影響を及ぼします。
このへんは、なかなか報道にのらない部分なので
実態はつかみづらいですね。