１．再就職してすぐ辞めた。再就職手当はもらっていい？
失業保険の受給日数が残っている内に
再就職した場合、
再就職手当というお金がもらえます。
失業保険と同額とはいきませんが、
それでもまとまったお金が入ってくるのは
ありがたいことです。
しかし、再就職した先が
ロクでもない会社だった場合・・・
すぐに辞めても
再就職手当をもらっても良いのでしょうか？
答えは、
「そもそも再就職手当がもらえない」
です。
再就職手当が支給されるには、
勤務先への調査があります。
ハローワークが、
「実際にそこで働いているか」
を簡単に調べるのです。
そのときにすでに辞めていたら、
当然ですが再就職手当は出ません。
報告もしていなければ、
ハローワークに与える心証も悪くなるでしょう。
この
「悪い心証を与えてしまう」
というのは致命傷になり得ますので、
絶対に避けなければなりません。
というのは、
再就職してすぐ辞めても
失業保険の残日数さえ残っていれば
引き続き受給が可能だからです。
つまり、
再就職手当は支給されなくても
失業保険は出ます。
これを
「まとまったお金が一度に欲しい」
からといって
再就職先を辞めたことを黙っていれば、
「この人は給付金を不正受給しようとした」
というレッテルが貼られてしまいます。
もらえる金額でいえば、
失業保険＞再就職手当なのですが、
中には
「もう失業保険はもらえないから、
再就職先を辞めたことを黙っておこう」
という間違った方向に走ってしまう人が
少なからずおられます。
一度にもらえる、という点を除いては
金銭的なメリットもありませんし、
そもそも不正です。
不正方面に走らず、
正直に申告するのが一番お得です。
再就職手当に関しては、下記の記事を参考にされてください。
２．再就職先をすぐ辞めても、失業保険はすぐにもらえる
再就職をすると、
「失業保険をもらう資格を失う」
と思っている人が多いようです。
このため、
「再就職先がブラック企業だったが、
辞めたら生活できないので逃げられない」
と我慢している人もいます。
しかし、これは間違った知識です。
失業保険の受給日数を残して
再就職した場合、
すぐ辞めたら、
残った失業保険の支給が再開されるのです。
つまり、
「すぐに辞めても、
まだもらっていなかった日数分の
失業保険はもらえる」
のです。
なお、この権利は
新たに失業保険の受給資格を得るか、
失業保険の受給期間が消える※まで続きます。
※前職を辞めてから1年
このようなセーフティネットはありますが、
いつものお役所仕事で、
自分から申請しないともらえません。
ですので、もらえていない人は
実際にはかなりの数になるのでは？
と個人的に考えています。
ハローワークの職員もギリギリの状態で
仕事をしている人が多いので、
この解決策を提案してくれるとは限らないですしね。
よって、最終的には
「自分の身は自分で守る」
しかありません。
失業保険がもらえる日数は人それぞれですが、
決して小さな金額ではないでしょうから。
もらえる、もらえないの間には、
比較するのもバカバカしいほどの差が存在します。