失業保険がもらえない人たち 1

1.再就職する気がなければ、失業保険はもらえない

失業保険をもらうには、

雇用保険に

一定期間加入している必要がある

ことを前回お話しいたしました。

 

・自己都合退職=1年

・会社都合退職=半年

 

退職届
雇用保険加入期間に注意。

 

この条件を満たしていれば、

基本的には失業保険を申請することができます。

 

しかし、中には失業保険を

もらえない人たち

もいます。

 

今回から数回に分けて、

失業保険をもらえなくなるパターン

について説明します。

 

失業保険の支給対象外になるパターン1
再就職する予定がない
例えば、結婚して専業主婦になる。

しばらくは再就職する予定はない・・・
という方です。

 

他には、定年退職されて

再就職するつもりがない

という方も同様です。

 

失業保険は

「再就職活動に専念するため」

に支給されるものですから、
そもそも再就職する気がない

という人には受給資格がない、

ということになります。

 

ただし、

これはあくまで建前上で、
実際には

専業主婦の方や定年退職者の方が

受給していることの方がむしろ多いです。

失業保険を不正受給してやったぜ
失業保険を不正受給してやったぜ、の悪い人

「雇用保険料を長年払ってきたんだから、

少しくらい回収して何が悪い」
と思われるのは無理もないことです。

 

ただ、建前上はこれらの方は

失業保険の支給対象ではありません。

 

ですので、

このようなセリフを

堂々とハローワークで述べてしまうと、

少し面倒なことになる可能性もあります。

 

ハローワークの職員も

このへんは実情を分かっているので

基本的にはスルーするのですが、

中には融通が利かない人もいますからね。

 


次回も、

「失業保険がもらえない人たち」

について説明していきます。

失業保険がもらえない人たち2

へどうぞ。


 

2.Q&A

Q.66歳で、勤めている会社を退職しました。

まだまだ働かないと、まともに生活していけません。

再就職したいと考えていますが、

失業保険はもらえるのでしょうか?

 

A.残念ですが、

今回のケースでは失業保険はもらえません。

理由ですが、

65歳以上の方には失業保険は支給されないからです。

 

「そんなの不公平じゃないか!」

「年寄りを差別しているのか?」

とご不満に感じられるでしょうし、

それも無理のないことです。

 

しかし、何もないわけではありません。

65歳以上の方には、

「高年齢求職者給付金」

という給付金が支給されます。

 

これは、

失業保険とは異なり、

一括で給付されます。

 

・被保険者期間が6ヶ月~1年であった場合

=30日分

 

・被保険者期間が1年以上であった場合

=50日分

 

被雇用者期間が6ヶ月未満の場合、

残念ながら

「高年齢求職者給付金」

は支給されません。