失業保険の不正受給は本当に逮捕されます。

1.失業保険の不正受給は本当に逮捕されます。

最近、

不正受給について書いた記事が多かったせいか、

「失業保険をもらいながら

アルバイトをしてばれない方法はありませんか」」

「不正受給をしてばれない方法はありませんか」

というご質問を立て続けにいただきました。

 

以前の記事にも書きましたが、

もう一度確認しておきます。

 

失業保険をもらいながら

アルバイトをすることは禁止されていませんので、

ハローワークに申告をして行ってください。

アルバイト
アルバイトは申告してやればいい

無申告でアルバイトを行うことは、

失業保険の不正受給にあたります。

 

失業保険を不正受給して

ばれない方法はないか、

というご質問に対しては、

「ありません」というのが答えです。

 

どうも、失業保険の不正受給を

気軽に考えておられる方がおられるようです。


不正受給が発覚した場合の

一般的な処分については、別項

失業保険の不正受給がばれたら

に詳しく書いています。

 

興味がある方はご覧ください。


 

しかし、悪質な場合は失業保険の3倍返しどころか

詐欺罪で逮捕されても不思議ではありません。

 

2011年5月に、

大阪で実際に逮捕された事件がありました。

 

組織的に失業保険の不正受給をしたことで、

5人が逮捕された事件です。

 

手口は、下記です。

1.他人になりすました

2.実際は雇用も解雇もされていない会社に解雇されたことにして、虚偽の書類を提出した

 

別人になりすまし、

会社に解雇されたとする虚偽の書類をハローワークに届け、

約16万円の給付金をだまし取ったようです。

 

失業保険の日額を計算する基準になる

辞める直前6カ月分の給料だけが高額であったことから

不審を抱かれ、調査されたことで発覚に至ったようです。

 

報道によると、

容疑者らは同様の手口で

少なくとも計約535万円をだまし取っていたとのことです。

「失業保険の不正受給は3倍返し」

とはよく聞くと思いますが、

悪質な場合は前科がついてしまいます。

 

変なことは考えない方がよいでしょう。

失業保険不正受給
不正受給で、失業保険を返せと言われてクビが回らない。

後、「不正受給をしてばれない方法が、本当はあるんでしょ?」

と聞いてこられても、本当にありません(笑)。

 

2.Q&A

Q.失業保険の不正受給は本当にバレるのでしょうか?

もらっている間にアルバイトをしていましたが、

特に何も言ってきませんでした。

後からバレて、呼び出されるといったことはないですよね?

 

A.繰り返し言っていますが、

失業保険の不正受給がバレない方法はありません。

 

雇用保険に加入しなければ・・・

税金を支払わない額に、アルバイト料をおさえれば・・・

短期バイトなら・・・

 

いろいろ、手段を講じる人はいるようですが、

怪しまれて、徹底的に調べられたらバレます。

 

父親の店を手伝って、

給料を父親のポケットマネーからもらっていた、

ぐらいではないでしょうか、足がつかないのは。

 

そんな方法がとれる人はごく少数でしょう。

 

では、なぜ

不正受給しているのに、何も言ってこないのか?

ですが、単純な理由です。

 

ハローワークに余裕がないから。

です。

 

失業保険の不正受給の調査には、

かなりの時間と人手がかかりますので、

そうそう調査対象を増やすわけにはいきません。

 

「できる」ことと「やる」ことはまた別物、

ということですね。

 

結果として、組織的に失業保険を不正受給しているなど、

より悪質な方から摘発されていく流れになっています。

 

といっても、言葉は悪いですが見せしめ的な意味で

「不正受給を摘発」

される人は常にいます。

 

自分がその見せしめに入らずに済むかは、

誰にも分かりません。

 

あと、失業保険の受給中に何も言ってこなかったから

もう大丈夫、とは言えません。

 

後からでも、

ハローワークは失業保険の返還を求めることができますから、

過去の不正受給を突然摘発することは十分にあり得ます。

 

むしろ、お金がない「失業保険受給中の人」よりも、

再就職をして少しお金が手元にありそうな

「過去の不正受給者」の人の方が、

返還させるのは楽なので狙い目かも知れません。