失業保険の受給について
失業保険Q&Aサイトぶった切り。
今回は、Yahoo!知恵袋に
投稿された質問です。
質問:失業保険の受給について
失業保険の受給について
会社都合で退職します。
失業保険の有効期限は会社都合、
自己都合にかかわらず
一年間と云うのは間違いないですか?
会社都合、自己都合にかかわらず
失業保険は離職後、
一年以内に
貰い終わらなければいけないのでしょうか?
例えば330日失業保険が受給されるとしたら、
離職後、遅くとも35日以内に手続きをしないと
満額貰えないと言う計算で合っているのでしょうか?
こちらに対する回答は、以下のようなものでした。
1.1年が失業保険受給の有効期間
2.会社都合退職の場合は、1年半
3.受給期間中に1年を超えても受給できる。
1年は申請の期限
まず「1.1年が失業保険受給の有効期間」。
これは正しいです。
退職理由が
自己都合退職であろうが
会社都合退職であろうが、
これは変わりありません。
とうことは、3ヶ月失業保険が出ない
受給制限期間を設定されている
自己都合退職の場合、
失業保険をもらいきろうと思ったら
早めに受給手続きを済ませる
必要がある、ということです。
よく、会社を辞めたら
長期の旅行や海外での長期滞在
などを予定している・・・
という方がいらっしゃいます。
それはそれで結構なのですが、
失業保険をもらおうと考えているなら、
もらえる期限を考慮に入れて、
旅行計画なり滞在計画を
立てる必要があります。
関連記事:
「2.会社都合退職の場合は1年半」
ですが、このような規程はありません。
もし、この間違い回答を信じて
退職後1年してから
失業保険をもらおうと申請した人がいたら、
「1円ももらえない」
ことにその時点で気付いて、
大慌てしていたことでしょう。
退職後1年を過ぎても
失業保険をもらえるケースは
ひとつだけです。
それは失業保険の支給日数が
330日になる場合だけです。
330日だと、1年という期限に
引っかかる可能性が
極めて高くなるため、
特例的に1年を超えても
支給が認められています。
それ以外の場合は、
退職後1年を経過した時点で、
【受給日数が残っていても】
打ち切りになります。
ですので、
「受給期間中に1年を超えても受給できる。
1年は申請の期限」
も間違いです。
どこが間違えているという問題ではなく、
正しい部分がありません。
今回の回答は、
重大な間違いが多く含まれています。
先ほども書きましたが、
仮に質問された方がこれを信じて行動していたら
多大な被害を被っている可能性が高いです。
最悪、
もらえるはずだった失業保険を
1円ももらえず、
その上、将来失業保険をもらう権利すら
失っていても不思議ではありません。
このように、インターネット上のQ&Aサイトは
うっかり信じると深刻な事態に陥るような
回答が珍しくありません。