1.年金 受給手続
会社勤めの間は、年金については
特に意識する必要はありませんでした。
入社時に厚生年金に加入し、
給与から毎月厚生年金保険料が天引きされるなど、
必要な手続きは会社がしてくれていたからです。
しかし、年金の受給手続きに関しては
会社は何も手伝ってくれません。
すべての手続きは、
自分で行なうことになります。
今回は、
年金受給手続きの流れを見てきましょう。
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より理解が深まるかと思います。
まず事前準備として、
会社を管轄とする年金事務所で
以下の2点を確認してみてください。
1.年金の加入期間
2.年金がもらえる年齢
3.もらえる年金額
55歳以上であれば、
もらえる年金額の見込みを
年金事務所で試算してもらえます。
転職などで年金手帳を複数所持している場合は、
窓口で申請すれば、一冊に統合してもらえます。
一冊にまとまっていた方が管理は楽ですから、
可能な限り行っておきましょう。
また、配偶者がいる場合、
配偶者の年金手帳も同時に持って行くと、
より正確な年金額試算が可能になります。
年金が受給可能な年齢に達したら、
年金事務所に裁定請求書と必要添付書類を提出します。
これで晴れて年金の受給手続きは終了です。
裁定請求書が受理されると、
数ヶ月後に年金証書が自宅に届きます。
さらに数ヶ月が経過した後、
年金の振込通知書が送付され、
指定した講座への年金支払いが開始されます。
事前の準備から1回目の受給まで、
4~6ヶ月と、意外と時間がかかりますので
早めに準備しておいた方がよいでしょう。
「来月、生活費が足りないから年金を申請しよう」
などと言っても、間に合いません。
年金は、年齢を早めに繰上げて
受給開始を申請することもできます。
ただし、月額は当然減ってしまいますので
よく考えてから選択された方がよいでしょう。
また、年金と失業保険は同時に受給することはできません。
「どうせ分からないだろう」
などと考えて両方の手続きをしても、
後から必ずつつかれますので
どちらか片方を選択する必要があります。
2.裁定請求の必要書類
年金を受給する手続きに際して、
裁定請求書という書類を
年金事務所に提出する必要があります。
このときに必要な書類をまとめてみました。
退職後、
できる限り早く年金受給を始めたいのであれば、
在職中から必要書類を準備しておきましょう。
また、家族構成や所得によって、
必要書類には若干の変更があります。
何回も申請しなおす
といった無駄手間を避けるために、
事前に年金事務所で指示を受けておいた方がよいでしょう。
必要毒類
●年金手帳(基礎年金番号通知書)・・・本人分と配偶者分
●戸籍謄本・・・本人分と配偶者分
●住民票・・・世帯全員分
●印鑑・・・認印可
●預金通帳
●雇用保険被保険者証、雇用保険受給資格者証
●課税証明書配偶者分
●年金証書(手元にある場合で可)
●その他、年金事務所から提出指示された書類