若者の雇用 深刻な状況浮き彫りに
政府から、
驚くべき発表がありました。
2,010年(2年前ですね)春に学校を卒業した人のうち、
半数を超える割合で就職ができなかったり
就職先を早々に退職しているという調査結果です。
昔から、就職しても3年で3割(大卒)、
5割(高卒)は辞めるとは言われていました。
しかし、今回の調査は、
2年もたたない内に
この水準を突破している現実を突きつけています。
誰に責任があるのか?
という議論をしても堂々巡りになるだけです。
景気対策をしないで円高をさんざん放置し続けた政府、
立場が強いことをいいことに、薄給で酷使する企業、
簡単に辞めてしまう社員、
全てが絡んでこの数字が出てきていますから。
政府は6月に支援策をまとめる方針ですが、
何らかの対処策を講じる姿勢を見せるだけでもまだマシかも知れません。
90年代初頭のバブル崩壊後、
就職できない若者は全て「自己責任」
で切り捨てられていましたから。
その結果、
30代後半以上のフリーターが50万人を突破するという
洒落にならない状況に陥っているわけです。
早い段階で対処しようとする
政府の対応は評価されるべきだと思います。
正直なところ、
有効性についてはかなり怪しいと思っていますが・・・
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以下、NHKニュースからの引用です。
おととしの春、学校を卒業した人などのうち、
就職できなかったり早期に辞めたりした人が
大学や専門学校では2人に1人、
高校では3人に2人の割合に上っていることが
内閣府の推計で明らかになり、
若者の雇用がより深刻な状況に
陥っていることが分かりました。
これは、全国すべての学校を対象にした就職調査や、
雇用保険の加入状況などを基に
内閣府が推計したものです。
それによりますと、
おととしの春、大学や専門学校などを卒業して就職した人は、
56万9000人でしたが、
このうち19万9000人はすでにその仕事を辞めていました。
さらに卒業しても
無職だったりアルバイトなどをしていた人は14万人、
これに中退した6万7000人も加えると
およそ2人に1人に当たる52%が
就職できなかったり早期に辞めたりしていたと内閣府ではみています。
また、高校を卒業して就職した人は
18万6000人でしたが、
すでに辞めた人は
7万5000人、
無職だったりアルバイトなどをしていた人は
10万7000人、
これに中退した
5万7000人
を含めるとおよそ3人に2人に当たる68%が
就職できなかったり早期に辞めたりしていました。
ところで、厚生労働省と文部科学省が
おととしの春に卒業した人を対象にした
サンプル調査による就職内定率の速報値は、
大卒で91.8%、専門学校卒で87.4%、高卒で93.9%でした。
今回の内閣府の推計はすべての学校が対象で、
就職したあとの状況も含めたもので、
若者の雇用が
より深刻な状況に陥っていることが明らかになったことになります。
これについて内閣府では、
景気の低迷で企業が新規の採用を絞り込んでいることに加え、
大企業志向が根強い学生と
採用意欲がある中小企業との間の
いわゆるミスマッチが解消されていないこと、
就職しても早期に辞めてしまう人が多いこと
などが背景にあるとみています。
内閣府は、
野田総理大臣が出席する19日の対策会議に
この実態を報告し、
ことし6月をめどに若者の就職を支援するための
総合対策を取りまとめる方針です。