1.退職日を過ぎたら
有休消化も終わり、退職日です。
有給消化中に気をつけることは、
をご確認ください。
この日をもって、
名実ともに会社員という立場を失います。
転職先が決まっていなければ、
失業保険に頼る生活が待っていることになります。
さて、退職日が過ぎたらまずやっておくことですが、
健康保険証を会社に返しましょう。
今までは会社員の身分でしたので、
有給消化中でも会社の健康保険証が使えました。
しかし、退職日を過ぎてからは注意。
その健康保険証を使うと不正使用になります。
返しにいくといっても、別に持って行く必要はありません。
郵便で送ってしまえばいいのです。
普通郵便だと万が一行方不明になって
しかも不正利用されたらシャレになりませんから、
せめて配達記録で送っておきましょう。
(ちなみに普通郵便が行方不明になる確率は1,000通に3通だそうです)
健康保険証の返却をもって、会社に返すものは全部終了。
後はすぐにハローワークに失業保険の手続きに・・・
といきたいところですが、
実はまだ失業保険の受給手続きに行くことはできません。
というのは、手続きには
「離職票」
という書類が必要だからです。
「離職票」
はハローワークが作成する書類ですが、
会社が申請して作ってもらいます。
そして、離職票は完全に退職するまでは申請できません。
つまり、この離職票が届くまでには
少しタイムラグが出ることになります。
「一刻も早く失業保険の手続きをしないと干上がってしまう!」
と焦る人もいますので、
このタイムラグはあらかじめ計算に入れておいてください。
次回は、この離職票について詳しく説明します。
引き続き、
失業保険をもらうまでのスケジュール
へお進みください。
2.Q&A
Q.会社を退職した者です。
離職票の到着を待っているところですが、
「お盆休みに入るので、
離職票の発送はその後になる」
などと言われています。
それだと、退職日から1ヶ月近く
待たされる計算です。
何かのサイトで、
離職票は10日以内に
送る義務があると見たことがあります。
それを指摘すると、
「10日ではなくて10営業日」
「それで、お盆休みの後になる」
との説明を受けました。
しかし、改めて日数を数えてみると、
10営業日と仮定しても
お盆休み後になるのは
少し待たせすぎだと思うのですが・・・
こちらとしても、
一刻も早く手続きをしたいので
困っています。
会社をせっついて、
早く送るように要求するのはやり過ぎでしょうか?
A.どんどん請求しましょう。
遠慮する必要は、カケラほどもないケースです。
まず、会社の説明がデタラメだらけです。
離職票は、「退職日から10日」で退職者に送ります。
これは、あくまで暦の上での「10日」です。
会社の説明にある、
「10営業日」
というのは誤った解釈です。
年末年始休暇や夏期休暇、
ゴールデンウィークなどを挟んでも、
この10日という制限は変わりません。
その時期は、
「営業日が少ない」
前提で会社は10日以内で
処理しなければなりません。
会社は、退職者に関する事務処理は、
優先順位を大きく下げることが多いです。
このため、適当なウソをついて、
取りかかるのを後回しにするのは
珍しいことではありません。
会社の説明の誤りを指摘して、
離職用の10日以内発送を
強く請求して大丈夫です。
もし、
会社に強く出るのが気が進まない、
ということであれば、
労働基準監督署に通報しても構いません。
誰が通報したかは丸わかりなので
恨みは買うかも知れません。
(それにしたって、逆恨みです)
しかし、
直接交渉するプレッシャーは
感じないで済みます。