1.雇用保険受給資格者証を誤交付 静岡労働局
静岡のハローワークで、
雇用保険受給資格者証を
他人に送付するというミスが起きました。
この「違う人に書類を送ってしまう」
というミスは、
毎月のように全国どこかのハローワークで起きています。
そのたびに「再発防止策を講じたい」
というコメントが出されるのですが、
さっぱり収まる気配がありません。
根本的に、
取り違えが起きやすい業務フロー
になっているとしか思えません。
悪いのは現場の職員というより、
仕事の手順を改善できない偉い人でしょうね。
(始末書を書かされたりといった
責任追及を受けるのは下っ端でしょうが)
余談ですが、今回の事件では
事件の発生から発表まで1ヶ月のタイムラグがありました。
「事実確認と再発防止対策のために遅れた」
そうです。
「もみ消そうとして失敗したから仕方なく発表した」
というのは考えすぎでしょうか。
・・・考えすぎだといいですが。
以下、産経新聞からの引用記事です。
■雇用保険受給資格者証を誤交付 静岡労働局
静岡労働局は16日、
ハローワーク焼津(焼津公共職業安定所)で、
雇用保険受給資格者証を
誤って別人に交付したことを明らかにした。
同労働局によると、
4月17日、ハローワーク焼津で
焼津市内の50歳代の女性に
失業の認定手続きの際、
別の女性に返却する
雇用保険受給資格者証を交付した。
同日、ハローワーク焼津に
別の女性から同受給資格者証が返却されない
-との申し出があり、
職員がこの日に失業認定の手続きにきた人に
確認したところ、
誤って交付していたことが判明した。
ハローワーク焼津では
誤交付された女性に謝罪するともに、
回収した同受給資格者証を交付した。
同労働局は
不祥事発生から1カ月も経過して
発表したことについて、
「事実確認と再発防止対策のために遅れた」
と話している。
誤交付関連の記事は、下記もご覧ください。
2.資格者証の誤交付を避けるために
1.で述べましたが、
雇用保険受給資格者証の誤交付は、
かなり高い頻度で起きています。
あなたが、このミスに巻き込まれない
とは言い切れません。
いったん巻き込まれると、
事情聴取されたりと、
自分がミスしたわけでもないのに
いらん手間と時間を取られます。
できる限り、巻き込まれるのは避けたいところです。
雇用保険受給資格者証の誤交付が起きるのは、
主に失業認定のときです。
失業認定日に、いったん資格者証を集めて、
失業認定のあと各人に返還します。
しかし、引換証などを発行するわけでもありませんから、
間違って渡してしまうことがよく起きるのです。
誤交付は私たちの方でできる対策はありません。
誤交付してしまうのは、
ハローワークの職員だからです。
私たちにできるのは、
誤交付に巻き込まれたときに、
いかにすぐに解決するか、です。
そのためには、
資格者証が返還されたら、
「本当に自分のか?」
とその場で確認することです。
もし、他人の資格者証を交付された場合は、
その場で申し出ましょう。
後々、面倒な呼び出しをされるリスクはほぼ消滅します。
後から気付くと、関係者はみんな家に帰っていますから、
解決まで面倒な手順を踏むはめになります。