雇用保険受給資格者証など誤り交付 加古川と赤穂 -失業保険ニュース

1.雇用保険受給資格者証など誤り交付 加古川と赤穂

またもやハローワークでの誤交付が起きました。

 

別人に、

雇用保険受給資格者証や離職票を

渡してしまったという、

いつものパターンです。

 

こうも頻発すると、

仕事の手順そのものに

欠陥があるとしか思えません。

 

雇用保険受給資格者証には、

「失業保険の振込先銀行口座」

など、悪意がある人間に渡ると

非常に怖い情報も記載されています。

 

今回は実害はなかったようですが、

個人情報の保護に神経質な昨今、

大事に発展したら

かなりのバッシングを受けることになると思うのですが。

 

以下、神戸新聞からの引用記事です。

誤交付
誤交付してしまったらしい・・・

■雇用保険受給資格者証など誤り交付 加古川と赤穂

兵庫労働局(神戸市中央区)は21日、

加古川公共職業安定所(加古川市)で

雇用保険受給資格者証を、

龍野公共職業安定所赤穂出張所(赤穂市)

で離職票を各1通、誤って別人に交付したと発表した。

 

労働局によると、

加古川ではいったん預かった同資格者証を

窓口で返す際、別人のものを渡した。

 

赤穂でも離職票返還の際、

本人分とともに別人のものも渡した。

 

窓口での本人確認が不十分で、

書類を重ねるなどのミスもあったという。

 

職業安定所の職員が当事者に謝罪し、

別人に渡った同資格者証などは回収した。

謝罪
誤交付を謝罪。誤交付した職員には処分はないのでしょうか

誤交付関連の記事は、下記もご覧ください。

個人情報書類別人に 下関職安が誤って交付

同姓同名で誤交付 千葉労働局

雇用保険受給資格者証を誤交付 静岡労働局


2.ここまでずさんだと、失業認定日に別人の出頭も可能では?

さて、1.で取り上げた件は、

いずれも窓口で「別人の資格者証」

を渡してしまったという事件です。

 

ここまでずさんなミスが頻発するのであれば・・・

と悪いことを考える人がいます。

 

失業認定日に、身代わりを送り込んでも

バレないのでは?

という計画です。

 

なぜか失業中には

長期の海外旅行などに行きたがる人が多く、

身代わりを立てようと企む人も少なくありません。

 

さすがに実行する人は少ないと思いますが、

「大ざっぱにしか確認していないみたいですし、

友人に行ってもらっても構いませんよね?」

という相談は私も受けたことがあります。

 

●失業認定日に別の用事がある。

●失業認定は、別人取り違えのミスが多い・・・

●だから、身代わりを送り込んでもバレないのでは・・・

こういう考えのプロセスですね。

 

たぶん、失敗します。

それも、かなり高い確率です。

 

毎日毎日数百件の失業認定申請を処理している中で、

ひとつのハローワークあたりだと、

ミスは年に1件も起きていません。

 

ミスが頻発しているような印象を受けるのは、

全国のハローワークを合計してみているからです。

ハローワークのミス
ハローワークのミスが許されるわけではないですけどね。

つまり、処理ミスが起きるのは非常にまれで、

「資格者証の写真とは別人が来た」

などという場合はすぐに不審に思われます。

 

つまり、失業認定に別人を出頭させるのは

発覚する可能性が極めて高く、

まったく割に合わない企みです。

 

あなたが双子でもない限り、

99%の確率で窓口で見破られます。

 

だからといって、

全国のハローワークで頻発している

資格者証の取り違えが

正当化されるわけではありませんが。

 

10000件に1件のミスであっても、

当事者にとっては

個人情報の流出といった

不安を与えてしまうのですから。