ハローワーク相談員へ報酬5千万円
どこまでも呆れた
ハローワーク職員による情報漏洩事件ですが、
情報を漏らしていた職員が、
総額5千万円もの報酬を受け取っていた
ことが明らかになりました。
ここまでお金になるなら、
辞めようにも辞められなかったのだと思います。
しかし、以前にも書きましたが、
なぜ情報の不正取得を
ここまで野放しにしておける管理体制だったのか。
ハローワーク側は確かに被害者ではあります。
しかし、
容疑者が好き勝手に情報漏洩を繰り返すのに
10年間もの間気づかず放置していた責任というのは、
問われるべきだと思います。
初年度に気付いていれば、
容疑者が得る報酬がここまで膨らむことは
ありませんでした。
それ以前に、
そもそも好き勝手に個人情報取得できるシステム
に手を入れておけば防げた事件のはずです。
今回の容疑者の場合、
情報を取得した件数が常軌を逸していたため
最終的には発覚に至りました。
しかし、ここまで極端な数でなければ、
通常業務に紛れてしまって分からないでしょう。
ということは、
日本全国、
端末をたたいて個人情報を取得。
それを売ってお金にしている
ハローワーク職員が大勢いるのでは?
という疑いを持たずにはいられません。
実際には0人であっても、
こういったずさんな管理体制の組織を見ると、
どうしてもそのような疑いが生じでしまいます。
あとは、「職歴情報を欲しがる依頼人」
とやらが一体何者だったのか。
情報を欲しがる人間がいるから
リスクを冒してでも不正取得する輩がでてくるわけで、
このあたりにも調査を入れるべきだと思います。
・・・まあ、どうせ見過ごされるんでしょうが。
以下、日刊スポーツからの引用記事です。
■ハローワーク相談員へ報酬5千万円
雇用保険の被保険者の職歴情報を漏らした疑いで逮捕された
横浜公共職業安定所(ローワーク横浜)相談員西沢えみ容疑者(47)が、
依頼者の調査会社役員藤田利恵子容疑者(51)から、
報酬として少なくとも計4000万~5000万円
を受け取った疑いがあることが20日、
弁護士への取材で分かった。
愛知県警の調べにこうした趣旨の供述をしているという。
県警は、加重収賄の疑いで西沢容疑者を、
贈賄の疑いで藤田容疑者を
勾留期限の22日にも再逮捕する方針を固めている。
捜査関係者などによると、
西沢容疑者は2002年秋ごろ、
神奈川県内の調査関連会社の採用面接を受けた。
不採用となったが、
その際に知り合った実質的オーナーの男性(故人)
に頼まれて職歴情報の提供を始めた。
当時、藤田容疑者もこの会社の役員を務めており、
面接を機に知り合ったという。
西沢容疑者はその後、この会社を03年に退職した
藤田容疑者から依頼を受けて職歴情報を伝えた。
当初は1件当たり5000円、
途中から1万円の報酬を得ていた。
弁護士によると、
西沢容疑者が数カ月分の報酬の金額などを
記したメモは見つかっているが、
報酬を受け取るたびに
記録を残していた形跡は確認できないという。
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ハローワーク相談員へ報酬5千万円(この記事です)