1.フリーランスが、失業保険の不正受給でバレるパターン1
前回は、会社を辞め、
フリーランスで仕事を始めた時点で
失業保険の受給対象外になると書きました。
前回の記事は、下記
をご覧下さい。
「フリーランスとして独立したばかりで、
収入がない。
だから失業保険は、
もらっても問題ないのではないか?」
という感想を持たれるかも知れませんが、
違います。
働いている時点で
失業保険の受給対象外になり、
収入があるか否かは関係ないのです。
これに、何となく納得がいかない、という方は、
フリーランスと失業保険の関係を
で、改めて確認されてみてください。
さて、フリーランスが
失業保険を不正受給した場合。
どういうルートでバレてしまうのでしょうか?
不正受給が発覚する最も多いパターンは、
他人からの通報です。
周りの人間に
「失業保険を受給していること」+
「フリーランスで仕事をしていること」
を把握されると、
ハローワークに
失業保険の不正受給を通報されることがあります。
周りの人間皆に好かれていれば
通報されることもないのでしょうが、
誰に恨みを買っているか分かりません。
しかも、以前に比べると
「ハローワークが不正受給の証拠をおさえる」
ことは格段に簡単になっています。
フリーランスとしての活動する人は、
ネット上でも
【自分のプロフィールを公開】
している場合が多くなりました。
ブログを始めたり、
フェイスブックやツイッターで
情報発信したりですね。
名前で検索すれば、
仕事をしている証拠が集まるのですから
ハローワークも
【楽に不正受給を発見】
することができます。
失業保険を受給している人の名前を、
片っ端からハローワークが検索している・・・
ということは、さすがにないと思います。
そこまで暇ではないでしょう。
しかし、
調べようと思えば、一昔前より
【格段に簡単に】
不正受給の証拠を押さえることが
可能になったことは事実です。
引き続き、
をご覧ください。
2.Q&A
Q.失業中です。
今後の身の振り方はほぼ決めていて
再就職せず、
フリーランスとして活動していきたいと考えています。
失業保険をもらいながら、
裏でこそこそフリーランスの仕事をしよう、
などとは思いません。
失業保険の不正受給よばわりされるのも、
腹が立つからです。
堂々と営業活動したいと考えています。
とはいえ、もらえるお金はおさえておきたいのも本音です。
自営業を始めた場合であっても、
再就職手当ならもらえる
と聞いたのですが本当ですか?
それなら、再就職手当をもらって、
1日も早くフリーランスとしての活動を行いたいと
考えています。
A.退職後、フリーランスとして活動を始める場合、
失業保険はもらないが、
再就職手当ならもらえるのでは?
というご質問ですね。
これは、形式上はもらえることになっています。
「形式上は」
というのは、
再就職手当の支給条件に
「1年以上の雇用が確実なこと」
という項目があるからです。
自営業で、
「1年以上の雇用が確実」
・・・はて、どうやって証明するのでしょうか?
すでに安定して仕事をくれる取引先があって、
1年以上先の仕事も契約書を交わしている・・・
こんな夢物語、まずあり得ません。
とはいえ、こういった事情はハローワークも把握しています。
このため、ある程度続きそうだ、
と判断した事業については再就職手当を認めています。
しかし、再就職手当の支給条件に
「雇用保険に加入対象の社員(アルバイト含む)を雇い入れる」
など、どうにもハードルが高い印象です。
この「社員を雇うこと」という条件は
全てのハローワークで課されるわけではありませんが、
全般的には条件が厳しいといえます。
失業保険の支給は止まるのも覚悟している、
というのであれば、ハローワークに聞いてしまうのが最も確実です。
よく、この手のサイトでは
「詳細はハローワークでご相談ください」
で終わっている記事を見かけます。
しかし、
この事例については、
相談した時点で
「私は再就職活動をする気は毛頭ありません」
とハローワークに宣言してしまうことになります。
ご相談者の方は
失業保険をもらえなくなっても、堂々と活動したい
というご意向なので構わないでしょう。
しかし、他の大多数の方・・・
はっきり書きますが
「できる限り失業保険をもらいたい」
という方は要注意です。
軽々しく相談に出向くと
【その日をもって、失業保険打ち切り】
という恐ろしい結果になりかねません。