何回転職しても、雇用保険者番号は変わらないのか?

1.何回転職しても、雇用保険者番号は変わらないのか?

会社を辞めて失業保険をもらう人には、

「雇用保険受給資格者証」が発行されます。

この書類には、

「雇用保険被保険者番号(以下、被保険者番号)」

が記載されています。

 

会社を何回か辞めている人でも

あまり知らないのですが、

この被保険者番号は

ずっと共通で変わりません。

雇用保険被保険者番号は変わらない
雇用保険被保険者番号は変わりません

仮に、10回以上の転職を繰り返したとしても、

被保険者番号は同じです。

 

そうでないと、雇用保険の加入期間が

正しく管理できないからです。

 

失業保険を何日もらえるかは、

雇用保険の加入期間によって

大きく変わってきます。

 

また、この雇用保険加入期間は、

通算することが可能です。

 

失業保険をもらわずに再就職した場合は、

雇用保険の加入期間は

前職に足していくことになります。

 

このときに被保険者番号で管理をしますから、

その番号が転職のたびに変わるのは

まずいわけです。


 

雇用保険加入期間を通算するとどんなメリットがあるかは、

雇用保険の加入期間は通算できるのか?

をでご確認ください。


 

一元管理が全くできなくなり、

正確な記録が不可能になるからです。

 

こうした理由で、

被保険者番号はずっと同じものを

使い続けるのです。

 

たまに適当な会社があって、

「前の番号がよく分からないから、

新しい番号を取ってもらおう」

ということはありますが、

滅多に起きるケースではありません。

 

2.Q&A

Q.会社に、「雇用保険被保険者番号」

を提出しなければなりません。

 

この番号は、

ハローワークが管理しているとのことですが、

電話で問い合わせればいいのでしょうか?

 

もし窓口でないと教えてもらえないのであれば、

会社の近くのハローワークでもいいのでしょうか。

 

ハローワークが開いている時間帯には、

家の近くのハロワには行けそうにありません。

 

A.雇用保険被保険者番号の照会には、

ふたつの方法があります。

 

一つ目は、窓口での照会です。

 

この場合、会社近くのハローワークでも

照会は可能です。

 

正確にいうと、

「会社の住所を管轄するハローワーク」

ですので、最寄りのハローワークとは

限りません。

 

事前に管轄を調べておいた方が、

無駄足にならずに済むでしょう。

 

今回は無理とのことですが、

自宅住所を管轄するハローワーク

でも、もちろん照会可能です。

 

雇用保険被保険者番号の照会には、

身分証明書を持参する必要があります。

 

窓口で

「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」

という長い名前の用紙に記入後、提出することで

照会が可能です。

 

窓口に行けない場合、

郵送でも受け付けてもらえます。

郵送も可能
郵送も可能です

この場合、身分証明書の写しを

同封する必要があります。

 

また、長い名前の書類である

「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」

も同封します。

 

用紙は、ハローワークインターネットサービスから

ダウンロード可能です。

雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票

 

なお、郵送の場合、

記録が残る簡易書留で

送ることが推奨されています。

 

少し郵送料が高くつきますが、

個人情報の塊のような書類ですので、

安全にお金を支払うと割り切って

従った方がよいでしょう。

 

今少し触れましたが、

「雇用保険被保険者番号」

は保護すべき個人情報に該当します。

 

このため、電話での照会は

受け付けてもらえません。

 

窓口受け付けか、郵送受付のみになります。