独立前も職歴入手か 会社代表、ハローワーク職員から
次々と余罪が出てくる
ハローワーク横浜での情報漏洩事件ですが、
10年前から延々と行われていた可能性まで出てきました。
職歴の調査というのは、
今現在では個人情報保護の意識が高まっているせいで
聞かれた会社もそう簡単に答えることはなくなっています。
このため、前職調査というのは
以前に比べて非常にやりにくくなっています。
合法的に行うには、面接を受けに来た人に
「以前に勤められていた会社に、
勤務態度や業績など、確認の電話をしても構いません」
という念書を書かせる必要があります。
しかし、面接を受けに来た人に念書を書かせたところで、
情報を出す会社の方が
個人情報の開示に及び腰になっていれば意味がありません。
こうした時勢もあり、
職歴情報が完全に集まるハローワークから
情報を引き出そうとしたのではないかと思われます。
個人的には、「誰が依頼したのか」の方が気になります。
はっきりいうと、
中小企業はそこまで調査に費用をかけられません。
ですので、調査会社に依頼をかけた企業は
それなりに名の通った企業だと思われます。
モラルもへったくれもないですね。
いえ、モラルの問題ではなく、
もう違法かどうか、の問題ですか。
以下、朝日新聞からの引用記事です。
■ 独立前も職歴入手か 会社代表、ハローワーク職員から
横浜公共職業安定所(ハローワーク横浜)から
雇用保険の被保険者の職歴情報が漏れていた事件で、
漏洩(ろうえい)を頼んだとして愛知県警に逮捕された
神奈川県藤沢市の調査会社代表藤田利恵子容疑者(51)が、
2005年の独立以前に勤めていた調査会社でも、
今回逮捕されたハローワークの女性職員から
職歴情報を得ていた疑いがあることが、
関係者への取材でわかった。
この事件では、ハローワーク横浜で
被保険者の登録事務をしていた西沢えみ容疑者(47)が、
藤田容疑者に職歴情報を漏らしたとして
国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕されている。
愛知県警は、西沢容疑者が10年ほど前から
職歴情報を漏らしていた可能性があるとみて調べている。
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独立前も職歴入手か 会社代表、ハローワーク職員から(この記事です)